街コン365日ブログ

2021年09月16日

マッチングアプリはいつからある?マッチングアプリの歴史を徹底調査

2021年9月現在、マッチングアプリの種類は100種類を超える状態にまで増えています。これほどまでに増えたマッチングアプリですが、その最初期の頃に存在していたアプリについて知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。

この記事では、初期のマッチングアプリがどういったものであったのか、解説していきたいと思います。

マッチングアプリの登場

Googleトレンドによる検索数の推移

以下は、Googleトレンドで「マッチングアプリ」の検索数の推移を調べた結果です。

このトレンドから2015年ごろからマッチングアプリの認知が始まったものと見られます。

一方、日本初のマッチングアプリと言われている「Omiai」の検索数推移を見てみると以下のようになり、2012年ごろからOmiaiが認知され始めたと読み取ることができそうです。

日本初のマッチングアプリ「Omiai」

実際、Omiaiを提供する株式会社ネットマーケティングのWebサイトの沿革ページを見てみると、会社の設立は2004年、そしていくつかの事業転換などを行なった上で、2012年2月に「Omiai」の提供が開始された、とあります。同年12月にはアメリカ・カリフォルニア州に連結子会社を設立したようですが、こちらはうまく行かなかったのか、2018年7月末に解散となっています。

2012年2月というと、日本では東日本大震災の発生から約1年の節目のタイミングを迎えようとしている時となります。東京スカイツリーの竣工がちょうど2012年2月末となっていたり、翌月には当時AKB48の前田敦子がグループからの卒業を発表したりというタイミングとなります。そんな頃に、日本の初期のマッチングアプリである「Omiai」が登場しました。

2番手のマッチングアプリ「ペアーズ」

Omiaiがリリースされたあと約8ヶ月の時間差で2012年10月に株式会社エウレカが「ペアーズ」をローンチしました。この辺りから、Omiaiとペアーズによる顧客獲得のためのマーケティング施策が競い合うように行われた結果、認知が進み、また他のマッチングアプリの参入などもありながら、最近のような群雄割拠のマッチングアプリ戦国時代に突入したと思われます。

当初のOmiai・ペアーズはどんな仕組み?

ローンチ当時のOmiai・ペアーズの仕組みは現在と比べるといくつかの違いがあります。その中でも一番大きな違いと言えるのは、会員登録に用いるアカウントです。

現在のOmiai・ペアーズは会員登録には電話番号による認証が必要となっています。それに対して、ローンチ当時のOmiaiやペアーズの会員登録にはFacebookアカウントが必須となっていました。

このFacebookを使った会員登録が当時は画期的と思われたことで利用が推進されたものと思われます。Facebook認証を行うことで、マッチングアプリ利用者のリアルでの交友関係をマッチングアプリ側が把握することができ、リアルでの交友関係がある人同士がマッチングアプリ上で鉢合わないような仕組みになっていました。当時はFacebookの利用者数も今より多く、Facebookのプラットフォームを利用することで身バレせずに恋活できる仕組みでした。

Facebookと連携することで、Facebookの友達数をマッチングアプリ上に表示することもでき、リアルでの交友関係の多い人(信頼できると考えられる人)を見つけ出すことにも繋がっていました。

その他のアプリ側の機能としては、今と大きな違いはなく、マッチングアプリ上で「いいね」をお互いに行うとマッチングが成立しメッセージを始めることができます。Facebookでも「いいね」がキーワードとなっており、Facebook連携するアプリとしてマッチングアプリも「いいね」がキーワードとなっていることから浸透しやすかったのかもしれません。

Omiaiの料金プランの変化

2012年のローンチ当時の料金プランと現在の料金プランを比較することができればベストでしたが、2012年時点の料金プランの情報を見つけることができませんでした。そこで、公式ウェブサイトの「2017年6月期 決算補足説明資料」に記載のあった2017年時点の料金プランと2021年時点の料金プランの比較を行いたいと思います。

以下が4年間の料金プランの変化を表にしたものです。

2017年の頃は、Google Play決済の場合、選択肢は「1ヶ月プラン月支払い」のみしかなかったことから、他の支払い方法より割高感がありました。それから4年の時を経た2021年は料金テーブルの抜け穴もほとんど埋まっています。さらに、この4年間で料金は7〜47%オフとなっており、特に6ヶ月プランが割安に設定されています。

マッチングアプリを使い始めて、3〜6ヶ月の間で恋人ができて退会するケースが多い、という状況を踏まえると、6ヶ月の料金を割安のように見せて、アップセルを狙っているのかもしれません。

まとめ

今回はマッチングアプリの最初期の頃にどんなアプリがあったかや、その頃のマッチングアプリと今のマッチングアプリの違い、そして料金プランの変化などを見てきました。料金プランについては、直近4年間の変化しかありませんでしたが、それでも6ヶ月プランでは約半額と大きな値段の変化があり、価格競争が熾烈になっていることが伺えました。

関連記事